活動の記録3 (2005年5~8月)
2005年5月教室
若年性糖尿病予防対策献立「玄米いなり&玄米のりまきをつくろう!」
2005.5.22(日)10:00~13:00 松田町寄(ヤドリキ)やまびこ館
野菜を切って煮たり、玄米ごはんを炊いて梅酢で酢飯を作ったりしました。ごはんと具のバランスを考えて海苔巻き巻いたり、油揚げにごはんを詰めるとき、破れないようにするのが大変でした。
でも、みんなこういう作業が大好きです。
<旬の献立メモ>
今や子どもたちの世代にも広がりつつある糖尿病は、食生活に主な原因があるといわれています。
未精白の穀物である玄米は、血糖値を安定させ穏やかに体を整えます。いなりずしや、のり巻きで楽しみながら頂く事が出来ます。
2005年6月教室
アレルギー体質対応献立「雑穀(ざっこく)料理をつくろう!」
2005.6.26(日)13:00~16:00 松田町寄(ヤドリキ)やまびこ館
●今日の献立:押し麦スープ・もちきびとフルーツジュースの寒天寄せ
包丁を使ったり、火を利用する調理は、講師が見守る中上級生が下級生をサポートし、皆で協力して進行しました。「もちあわ」や「雑穀」といった はじめての食感は
新鮮だったようです。
<旬の献立メモ>
雑穀(きび、ひえ、あわ、むぎ、そばなど)は、古代から日本人に食べられてきました。どんな土地でも育つほど生命力が強く、いろいろな栄養素を含んでいます。それをいただく事で、とても元気になるといわれています。
また、アレルギー対応食材としても用いられています。
2005年7月教室
夏バテ予防対応献立「冷やしうどんをつくろう!」
2005.7.24(日)10:00~13:30 松田町寄(ヤドリキ)やまびこ館
●今日の献立:冷やしうどん、きゅうりとわかめのサラダ
皆で協力して、生地をこねたり、足で踏んだり、伸したり、切ったり、のどごしの良いおいしいうどんが出来ました。
<旬の献立メモ>
この時期、冷たい食べ物や水分のとりすぎは、夏バテのもとになります。夏の主食はごはんの他に、うどん、そうめん、パンなどサラッとした食べ物がおいしく感じられますので、この季節ならではの、のどごしの良い食べ物を上手にいただきます。
また、のどの渇きは、夏野菜でおさまりますので、これらを上手に取り入れる事で、水分の取り過ぎによる不調を防ぐ事ができます(ただし、生野菜やスイカは体を冷やしますので、必ず塩をふって頂くか、ぬか漬けなどを頂くようにします)。
汗によるミネラル分の消失には、梅干しなどのクエン酸の豊富な物を食べることによって補われます。また適度な塩分補給も大切です。
現在は、クーラーのきいた中に居る事が多いので、夏でも体が冷えているような場合は体を冷やす食品(陰性)は避け、体を温める作用のある食品(陽性)を頂くようにします。
そして、8月も半ばを過ぎたらだんだんと秋の食べ物に切り替えていきましょう。季節の食べ物を頂いて、元気な夏休みを過ごせることをお祈りします。
2005年8月教室
子どもの生活習慣病 高脂血症予防対応献立「おはぎをつくろう!」
2005.8.28(日)10:00~14:00 松田町寄(ヤドリキ)やまびこ館
黒ゴマ・きなこ・塩あんの三色おはぎ。いつも玄米を炊く前にもみよりという作業を行います。玄米を重ならないようにトレーに広げ、虫喰いやもみのついた米を選り分けます。細かい作業ですが、
一粒一粒の米と向き合うことで、心がとても落ち着き、また自然の恵みへの感謝の気持ちも生まれます。その後、もち玄米、玄米を炊きあげ麺棒で搗き、小豆あんも作りました。そして、皆で今日の感想を記録しました。
<旬の献立メモ>
現在、子どもの生活習慣病が言われ始めています。食生活、運動不足、ストレス、生活環境などが原因と言われています。
高脂血症は、血液血中にコレステロールや中性脂肪などの脂質が必要以上に多い状態を指し、かくれ肥満ともいわれる内臓脂肪型肥満がかかりやすいといわれています。
さまざまな食品が手軽に摂取できる現在、動物性脂肪やコレステロールを多く含んだ食品、油脂類、外食類、糖質が多い白い主食の過剰摂取傾向になりがちです。食事を全粒穀類と水と煮炊きした一汁一菜にすることで高脂血症の予防になります。
なお、 「おはぎ」は、萩の季節、秋の彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩に見立てたものだと言われています。また、秋の収穫を感謝して作られるという説もあるそうです。これから、いよいよ秋の収穫時期、「食欲の秋」を迎えますが、季節の食べ物を手作りで頂くことで、元気に過ごせることと思います。