1. home
  2. > 食育・食農リトルシェフ教室
  3. > 子ども生活習慣病事情

ほのぼーのくらぶ「食育・食農リトルシェフ教室」

子どもたちに安全な食を!子どもの生活習慣病予防対応献立。日本の土壌風土にあった四季の恵みを生かした「食」を通して、子どもたち自らが「食」に取り組み、豊かな感性と、健康な体を育みます。

line_d2

サイト内検索

サイトマップ(目次)

homeヘ

子ども生活習慣病事情

1.子どもの生活習慣病事情

今日、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という言葉が、毎日のように聞かれ、成人の生活習慣病はもはや他人事ではありません。そして、もっと深刻なのは、現代、五人に一人の子どもが生活習慣病予備軍と言われていることです。 厚生労働省より5月16日付で公表された平成17年 国民健康・栄養調査結果概要によると、「子どもの体型及び生活習慣について」、
◇体型は、男女共に「普通」の者の割合が減少傾向で、「肥満」「太りぎみ」或いは「やせすぎ」「やせぎみ」の子どもが約2~3割と増加傾向。
◇朝食を「子どもだけで食べる」と回答した者の割合は増加傾向で、ふだん、子どもが朝食を誰と一緒に食べるかについて、「子どもだけで食べる」と回答した者の比率は、小中学生共に増加傾向が見られ、 また、夕食を19時以降に食べる子どもの割合は増加傾向。特に、20時以降に食べる子どもが増加傾向にあるとのことです。
このことからも、子ども生活習慣病には、生活環境と食が大きく影響していることが伺えます。食生活について言えば、 特に脂肪分・油分・糖分の摂取過多、反対に不適切なダイエットによる栄養不足などが言われています。また、その他に運動不足も指摘されています。 子どもの生活環境はまわりの大人によるところが大きく、家庭・学校・地域など社会全体で取り組んでいく必要があると思われます。

ページの先頭へ

2.砂糖の過剰摂取が招く「低血糖症」

深刻な子どもの生活習慣病が、生活環境と食によることが大きいと言われていますが、現在の一般的な子どもたちの食事情はどうなっているでしょうか?
現在では、食べたい時に好きな食べ物が食べられるようになりました。そして、普通の食事をほとんど口にせず、インスタント食品やスナック菓子、清涼飲料水を食事がわりに摂取する子どもが増加している様です。その結果、過剰な砂糖の摂取により「低血糖症」を招き、精神状態にも影響を及ぼしていることが明らかになってきました。そして、その傾向が離乳食から始まっていると言うのですから、驚きです。
脳のエネルギー源となるのは、唯一ブドウ糖ですが、昔から日本人は米などの穀類からこのブドウ糖を摂取していました。しかし、今では主食のごはん摂取が減り、砂糖から糖分を摂取する機会が増えました。砂糖は化学的に精製された単糖類で、ダイレクトに血液中に取り込まれ血糖値を急激に上げ下げし、気分をハイにしたりダウンさせたりします(この時、血糖値が低い状態が「低血糖症」です)。これが続くといわゆる「キレやすい」性格になると言われています。また、砂糖の過剰摂取は、血液を酸性にしたり、体を冷やしたり、消費するのにカルシウムやミネラルを奪い、歯や骨を弱くしたりて、さまざまな病気の原因につながると言われています。 一方、穀類や豆、野菜に含まれる多糖類は、満腹感が持続するので食べ過ぎることが少なり肥満につながらず、穏やかに作用するので体に負担をかけないと言われています。 ところで普段、清涼飲料水やスナック菓子を取らない様気を付けていても、ジュース、パン、ケーキ、せんべいなどの和菓子、お惣菜など、加工食品にはたいてい砂糖が使われています。故に、子どもに限らず大人もラベルの裏に注意しないと、砂糖の取り過ぎになりかねません。
当教室では、穀類を中心とした献立を用い、甘味は、素材そのものの甘み(自然塩を使うことによって甘みを引き出す)、穀物をベースにした米あめ・甘酒など、無糖果汁、乾燥果物などの自然素材を用いています。

ページの先頭へ

3.アレルギー

近年、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支ぜんそく、化学物質過敏症などさまざまなアレルギー疾患を病んでいる人は日本国民の3人に1人と言われています。また、子どものアレルギーも増加の一途を辿り、深刻な問題となっています。
アレルギーのメカニズムは、体内に侵入した異物(抗原)に反応する物質(抗体)が異物を排除しようと抗原抗体反応を起こし、その作用によってアレルギー症状が引き起こされることだと言われています。
そしてアレルギーの原因は、環境化学汚染物質、食生活の変化、アレルゲンの増加、ストレスと過労などがあげられています。 典型的なアレルギーを起こしやすい体質は、胎児の時に、母親の食べた食べ物を通して下地が出来始め、乳児が母親から離れて自立するのを機に、 抗原の侵入が格段に増加してくる。その後、皮膚に湿疹が出来、強いかゆみを伴う「アトピー性皮膚炎」の症状が現れ、その後成長するにしたがい、 様々な抗原物質により「ぜんそく」へと移行していきます。さらに悪化が進むと「アレルギー性鼻炎」「アレルギー性結膜炎」を起こすようになります。 成長して自己治癒する場合と、成人型気管支喘息へ移行する場合があると言われています。また、アレルギー素因として、 遺伝性の先天性過敏症が言われています。 いずれの場合も、アレルギーの原因となる物質、(アレルゲン)-原因食品、化学物質(合成洗剤、シャンプー、化粧品、香水、殺虫剤、消臭スプレーなど)、 ハウスダストなど-をなるべく避け、ストレスや過労を溜め込まないよう、生活全般を見直し、体の抵抗力を強めることが大事です。 特に、子どもの場合は、周囲の大人たちがアレルゲンに気をつけてあげることが大切と思われます。

ページの先頭へ

4.子どもの健康と体のゆがみについて

子どもの生活習慣病には、「食」と「運動」が大きく関係していると言われています。平成17年6月に策定された厚生労働省・農林水産省決定の望ましい 食生活についてのメッセージを示した食生活指針「食事バランスガイド」においても、「食」に「運動」の要素が加えられていることなどから、 今後ますます「食」と「運動」の大切さがクローズアップされてくるものと思われます。
ほのぼーのくらぶでは、以前より子どもの「健康」にとって「食」と「運動(身体バランス)」が重要と考え、健寿医能会 齋藤先生にご協力頂いて、お子様の身体の歪みから来る各症状に対す講話や相談等を行って参りました。

ページの先頭へ