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ほのぼーのくらぶ「食育・食農リトルシェフ教室」

子どもたちに安全な食を!子どもの生活習慣病予防対応献立。日本の土壌風土にあった四季の恵みを生かした「食」を通して、子どもたち自らが「食」に取り組み、豊かな感性と、健康な体を育みます。

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食と環境

1.フードマイレージ

現在、日本の自給率は約40%といわれています。お店で売られている日本の伝統食の食材や、飲食店の伝統食も、材料はほとんどが外国産だそうです。最近「フードマイル」という言葉を聞くようになりましたが、これは食料の生産地から、消費者の食卓まで食品を運ぶ距離を表します。 そして、食料輸送が環境に与える影響の大きさを表す指標を「フードマイレージ」といい、この値が小さいほどエネルギーの無駄が少なく、環境への負荷が少ないといえます。日本は遠隔地からの食料輸入が多く、その分他の国に比べフードマイレージの値が高く、 環境への負荷が高いことがわかります。また輸送距離が長くなるほど、生産者と消費者の距離も遠くなり、安全性の問題も見えにくくなりますし、相手国の環境にも負荷をかけることになります。
このことからも、生産者の顔が見える「地産地消」の大切さや、地球環境に配慮した地域農業の活性化が必要なことがわかります。

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2.バーチャルウォーター

のどが渇いている時の水ほど完璧で美味しい物はありません。ですが、この頃毎日のように眺めている西丹沢最源流の川の水はとても少なく、 最近よく目にする”水の危機”という言葉が、他人事ではなく、自分の目の前に起きていることを実感します。
そして、今日食料自給率の問題に付随し、日本における他国の水の大量消費が問題となっています。 穀物や野菜などの作物や、家畜を育てるためには大量の水が必要です。また、工業製品の製造・解体・リサイクルにも膨大な水が使われます。 こうした過程に使われる水のことを「バーチャルウォーター(仮想水)」と言います。飲料水のみならず、他国から食料を輸入するということは、 他国の水資源を大量に消費していることになります。
では、日本国内に水がないかといえば全く逆で、かつて「日本は安全と水はただ」と言われた時があったくらい、 豊かな水資源を持っているのです。
よって日本人は、自給率を上げ他国の水を使わないようにすると同時に、自分たちの身近な水資源を守り、 利用していく必要があります。水資源汚染の原因は、工業廃水、農薬や化学肥料などが揚げられるますが、実は家庭廃水が一番の原因と言われています。 ということは、一人一人の小さな心がけ次第で水資源保護への大きな成果を生むことになります。 自給率を上げ水資源を守るため農薬や化学肥料を使わない作物を自分たちで作る、合成洗剤の使用を控える、 こまめに節電をするなど、次代を担う子どもたちに水資源を残すためにどんな努力も惜しんではなりません。 水の惑星「地球」に住む生物にとっての「生命の水」であるのですから。

ほのぼーのくらぶでは、酒匂川漁業協同組合の水資源保護活動に賛同、協力しています。
世附川・大又沢フィッシングガイド

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3.みにえころ

現在では、「みにえころ」がブームです。今日は身近で話題の「みにえころ」をご紹介します。
◆マイ箸
・利用方法・・・自分の箸を持ち歩き、飲食時にそれを使う。割り箸は、ある国の木を伐採し、 作られ輸入されていることから、そこの国の環境破壊を招き問題となっていることもあり、箸を持参することは、環境にやさしいということになります。
◆マイカップ
・利用方法・・・自分のカップを持ち歩き、飲食時にそれを使って、飲む。最近では、コーヒーショップなどで、独自のカップを開発し、 それを利用することで、割り引きや特典などのサービスを受けられるようなお店が増えている様です。
◆マイバッグ
・利用方法・・・自分のバッグを持ち歩き、買い物時に、そのバッグに買ったものを入れる。今や、スーパーのレジ袋は、 社会問題化しています。こちらも、それぞれのお店がオリジナルのバッグを開発し、話題を呼んでいるようです。 また、マイバッグを持っていくことで、ポイントなどのザ-ビスが受けられるお店もあります。

それぞれが、自分の日頃使い慣れたものを、持ち歩き使う。これが、資源やゴミの減量化につながり、 環境にやさしいということで、若い人たちの間では、おしゃれ感覚で捉えられているようです。簡単に始められることから、少しずつ取り組んでいきたいですね。

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4.もったいない

最近、環境に対する取り組みで初めてノーベル平和賞を受賞したケニアのワンガリ・マータイ女史の「もったいない」運動に 関心が集まっています。資源を大切にする意味の日本語「もったいない」という言葉に深く共鳴し、これを広めようと世界各国に呼びかけているものです。
リトルシェフたちは、洗ってこぼれたお米を「もったいない」と言って一生懸命拾ったり、野菜を無駄なく切ったり、自分たちですってすり鉢に残ったごま塩を、 最後の最後まできれいにとったり、食育を通して食べ物や物を大事にする心が育っているように感じます。

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5.布ナプキン

◆快適・えころな"布ナプキン"◆
女性にとってはとても身近な”布ナプキン”。今や、健康や環境問題に関心を持つ女性の間では、 常識となりつつある”布ナプキン”。布ナプキンとは、洗って繰り返し使える布製の生理用ナプキンです。
布ナプキン・・・何となく興味あるけど、吸収力は?洗ったりするの面倒ではないの?と思われるかも知れません。 でも、使ってみるとその良さがわかります。使い捨てナプキンのように、むれたりかぶれたりしません。 また、洗って繰り返し使えるので経済的で、ゴミも出ません。使えばゴミとして捨てられる使い捨てナプキンは、 石油系素材で作られ、燃やすとダイオキシンを発生させると言われています。また、塩素系漂白剤などの化学物質が使われ、 それが女性の体に取り込まれ、婦人科系疾患の一因になる可能性が言われています。
布ナプキンを洗う時は、一晩水に付けておけば、きれいに落ちます。自分の経血の様子を知ることができ、1ヵ月の健康状態もわかります。 その経血を庭の草花の根元にかけると、栄養となり草木が活き活きすると言われています。まさに自然循環型です。
最近では、市販でも健康に配慮し、オーガニックコットンで作られたものや、手作りで草木染めされたものなども売っていますし、 インターネット上でも数多く紹介されています。ほのぼーのくらぶの保護者様の中には、地道に普及活動されている方もいらっしゃいます。
これから大人になっていく子ども達のためにも、食の面からだけでなく、衣食住すべてにおいて周りの大人が、 少しでも体に良いものを考えて、提案できたらいいですね。

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