活動の記録11 (2007年10~11月)
キッズフィールドプロデューサー体験教室 「米の収穫体験」
2007.10.7(日)10:00~14:00 Y.G.L.水田(南足柄市内山)
リトルシェフ教室では、土からの食育・食農を目指し、子どもたちの農業体験、キッズフィールドプロデューサー教室を開催しています。久しぶりの爽やかな秋晴れが広がった今日、リトルシェフたちいつもの教室の中から、
外へ飛び出して農作業体験をしました。まず、田んぼへ行く前に、山の中のハウスに立ち寄りました。ここは、無農薬栽培の柑橘類に囲まれ、裏には川が流れるとても穏やかな日射しが降り注ぐ静かな場所にあります。
秘密の隠れ家のようなハウスは、きっとみんな気に入ると思うよ。さて、次はいよいよ田んぼへ行きました。今日は、稲刈りの予定を急遽変更して、脱穀作業をすることになりました。それは、農作業がお天気次第だからです。
明日から雨が降る予報なので、天日干ししてある稲を脱穀してしまわないと、いつ脱穀できるかわからなくなってしまうからです。ところで、最近は脱穀した籾を機械で乾燥させることが多くなりましたが、天日干しすることで米は
太陽エネルギーをいっぱいに浴びてとてもおいしくなりますし、発芽率の良い生きた米になります。自然の力は、偉大です。
そして、今日は脱穀前に米の水分量を計ることを学習しました。米の水分が多すぎると保存中にカビが生えてしまうし、少なすぎると割れてしまいます。だから、天日干しした米がちょうど良い水分(13~14%くらい)になるまで、脱穀時期
になると毎日計ります。子どもたちも、一粒一粒、米を水分計のトレーにのせて、水分を計る準備をしました。
そして、いよいよ脱穀です。脱穀は機械で行うので、子どもたちは脱穀し終わったワラを運んだり、落ち穂ひろいをしたりしました。みんな、せっせと仕事をしていました。
最後に、田んぼにれんげの種をまきました。れんげの根が、空気中の窒素を吸収してとても栄養分を含むので、来年の春にれんげが咲いた頃、田起こし準備とともにれんげを田んぼにすき込んで緑肥とするためです。
均等に種をまかないといけないので、ちょっと頭を使います。でも、これも考えながら、とても楽しそうに行っていました。
今日は外で元気いっぱいの、リトルシェフたちでした。
2007年10月教室
子どもの生活習慣病予防対応献立 「五穀豊穣・収穫の秋ご膳をつくろう!」
2007.10.14(日)10:00~14:00 松田町民文化センター 調理実習室
●「おいしいリトルシェフの会 ほのぼーの」献立(リトルシェフリーダー考案)●
栗ときのこの炊きこみ玄米ごはん・わかめと豆腐と季節野菜の味噌汁・
かぼちゃのハンバーグ・さつまいものクッキー
「早く料理がつくりたいよー」と元気に子どもたちがやってきました。自分たちで種をまいて苗を育て収穫したかぼちゃを持ってポーズ。今日もリーダーさんが一人増えました。毎回一生懸命参加して、コミュニケション、マナー、安全管理、衛生、食材など自然食の基礎を身につけました。
これからも、どんどん活躍してね。そして今日の献立は、先日のリトルシェフリーダー研修会で旬の食材を考えながらリーダーさんたちが話し合って決めました。
さあ、いよいよお料理作りです。今日も、グループに分かれてそれぞれのお料理をつくりました。
かぼちゃのハンバーグチームは、またまた玉ねぎを切るのに涙してました。やっぱり、玉ねぎ切りは苦手です。でも、初めて参加した一年生には、リーダーさんがしっかりついて切り方を教えてくれました。
さつまいものクッキーチームは、生地をつくって一生懸命のばしました。子どもたちは、こういう練ってのばす作業が大好きで、ときどき脱線してしまいますが、今日は、真剣に形を整えて作っていました。
みそ汁チームは、ひとつひとつの作業をていねいにこなしていました。みそ汁チームは、ひとつひとつの作業をていねいにこなしていました。
さあ、みんなを応援してくれるお客様をお迎えして会食です。たくさんお話をして、たのしいひと時となりました。
<旬の献立メモ>
“五穀豊穣”とは、穀類(稲・麦・アワ・キビ・豆)が豊富に実ることです。
これによって民が飢えずに過ごせ、人間がまた一年間生き永らえようとする神と大地への感謝の念とともに、栄養価を過不足なく取り入れることのできる健康への讃歌をあらわした言葉だそうです。この言葉からも、日本人は、昔から恵まれた自然環境のもとで穀類と豆類を中心とした食生活を営んできたことがわかりますね。今年も収穫に感謝し、
大地の恵みを取り入れた料理で健康に過ごしたいですね。
2007年11月教室
子どもの生活習慣病予防対応献立
「心と体が温まる元気ご膳をつくろう!」
2007.11.25(日)10:00~14:00 松田町民文化センター 調理実習室
●「おいしいリトルシェフの会 ほのぼーの」献立(リトルシェフリーダー考案)●
新米(玄米)自然薯とろろ丼・秋野菜と雑穀のスープ・3色きんぴら・小豆かぼちゃ
朝から、元気に予定時間よりも早く、みんなが元気にやって来ました。おかげて、下準備からみんなで協力して行うことができて、教室がよりスムーズに進みました。
今日は新しいお友だちが2人参加しました。自己紹介では、それぞれが「好きな食べ物」を言うことにしました。果物が多かったですね。
そしてそれぞれグループに分かれて、料理の手順を確認しました。リーダーさんが、新しいお友だちに包丁を使う時の注意点を教えてくれました。
リトルシェフの手にかかると、ごぼうも芸術です。
自然薯のひげ根を火であぶって、焼き切ります。この時もリーダーさんが、火を使う時の注意点を教えてくれました。この作業も何回目かで、すっかりさまになっています。
今日も、交流会には多くの方が来て下さいました。自分が作った料理のことや、学校のことなど、いろいろなお話をして、とても楽しい交流会になりました。
リーダ-さんたちがみんなで考えた献立。心と体が温まったかな?とても美味しかったですよ。
そういえば「この教室に通ってから、好き嫌いが減ったよー」ってお話ししてくれたリトルシェフがいました。やっぱり、自分で作ると美味しいよね。
今日も、みんなで協力しながら、仲良く楽しくできました。
<旬の献立メモ>
冬の寒さに備え、自然界では体を温める作用のある穀類や根菜類・いも類・豆類などの作物が収穫されます。
きんぴらは、常備菜として有名です。常備菜は、一定の身体の状態(血液の状態)に保つために必要な料理という意味もあるそうです。
小豆かぼちゃは、腎機能の改善に昔からよく食べられる一品です。
まさに医食同源。自然の恵みを、丁寧に調理しいただくことで、心も体も元気に過ごしたいですね。