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健寿医能研究会

全国の健康問題に悩む数多くの方々のお手伝いをさせていただく傍ら、自分自身で健康体を手に入れ、さらに施術師になるための研修会を実施いたしております。

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陰陽に基づく食養料理

自然の恵みをぜいたくに、美味しく頂いて健康に!日本の風土にあった食物を用い(日本における食物の陰陽目安表)、陰陽バランスを考えながら調理することはとても楽しく、また陰陽の働きでとても美味しい料理になり、日々の健康にも役立ちます。ここでは、食養生の日常の献立の一例をご紹介いたします。

1.玄米料理

日本で育つ作物の中でも中庸で、最も風土に適し昔から主食とされてきた米。中でも、次代の命を育む種の力を丸ごと取り入れられる玄米の料理をご紹介します。


玄米ごはん

玄米ごはん
玄米ごはんは「おかずいらず」といわれるほど栄養価に富み、完全食といわれています。 一粒万倍といわれるように、玄米一粒一粒には無限の生命力が宿り、それをいただく私たちに元気を与えてくれます。 特に、土鍋を使って炭火で炊いた玄米ご飯は、ふっくらと香ばしくかめばかむほど味が出て、滋味豊かです。


古代米入り玄米おにぎり

古代米入り玄米むすび
「むすび」は、ごはんに「むすぶ」という陽性なエネルギーと愛情という陰性なエネルギーが加わって、ふつうのご飯としていただくのとは全く別のものになります。 玄米に1割ほど混ぜた古代米の黒米はもち米系でもちもちときれいな紫色になり、”赤飯のもと”と言われるうるち系の赤米はパラパラあっさりほんのりピンク色の炊きあがりになります。 丹沢天然水で炊き上げた、自家製梅干し入りのこの「むすび」は栄養満点です。


小豆玄米がゆ

小豆玄米がゆ
小豆は腎臓に形がよく似ていることから、腎臓と密接に関係があり、小豆に含まれるサポニンの溶血作用や洗浄効果による緩めるという陰性な作用で利尿効果をもたらし、 それと反対に、体内組織を引き締める陽性な作用で緩んだ腸を引き締める作用があると言われています。 土鍋でじっくり炊いた小豆玄米がゆは、ほんのり甘く体にやさしく働きかけます。
昔1日と15日に小豆入りご飯を頂くという習慣があったそうで、昔の人は小豆の効能をよく知っていて月2回くらい頂くと良いと考えたと思われます。


玄米梅がゆ

玄米梅がゆ
梅雨時の、じめじめとした陰性さと、蒸し暑いという陽性さが混じった陽気で、食欲のないときには、玄米梅がゆがおすすめです。玄米をおかゆ状に炊き、梅干の果肉を好みの量混ぜて、さらに炊きます。 隠し味に、醤油を数滴たらしても美味しいです。彩りに大葉を添えると、香りも豊かです。玄米に水分を加え陰性化し、梅干という陽性さを加えたこのおかゆは、滋味あふれる一品です。


玄米もち

玄米もち
もちを陰陽で考えると、うるち米に比べて少々陰性のもち米に「つく」という陽性の力を加えることで、陰は陽を引きつけるという陰陽の法則から、炊いた玄米ごはんより陽性になります。 この陽性さで体を温めつつ、もとの陰性な作用で締まりすぎを防いで、代謝を促してくれるので冬場にぴったりです。ただとても凝縮されていて、少々消化に時間がかかるので、 でんぷんの消化酵素を持つ大根おろしや大根料理を添えると消化を手助けしてくれます。 玄米もちは、穀物の甘みと玄米のほんのり香ばしい香りがあって栄養も食べごたえも抜群。時間がない時や、小腹のすいたときに手軽に食べることが出来て力もついてとても便利です。


玄米チャーハン

玄米チャーハン
炊いた玄米や残り玄米ごはんを、ごま油か菜種油で、残り野菜や、ネギ、納豆、セイタンという小麦たんぱくを醤油漬けにしてそぼろ状にした上質の植物性たんぱくなどを混ぜて炒め、醤油などで調味すると ご飯がふんわりとして美味しく頂けます。玄米ごはんはそれ自体に味がありますが、炒めるとさらに甘味が増して美味しくなります。チャーハンは玄米ごはんにさらに火を通すことによって玄米ごはんより陽性化されるので、陰性体質の方に効果的です。


玄米おかゆパン

玄米おかゆパン
玄米がゆを人肌に冷まし、地粉と塩を混ぜ丸く成形しこんがり焼くと、外はかりっと、中はモッチリ焼けます。 普通のパンは、発酵させ膨らませるので玄米と比べて陰性になり、体が陰性に傾いている人がパンを常食すると症状が治まりにくいと言われていますが、 おかゆパンは無発酵で、玄米が入ってるので体にとても優しく働きかけます。主食として、また干し果物やくるみなどを入れればおやつにもなる一品です(玄米コーヒー添え)。

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2.地粉料理

米と並んで日本になじみ深い穀類である小麦は主に製粉され、めんや、お菓子などに使われます。国内産の小麦粉を地粉といい、中でもさまざまな栄養をもつ小麦の外皮であるふすまを含んだものを全粒粉といい、小麦の栄養が丸ごといただけます。玄米よりやや陰性です。


お焼き

お焼き
地粉に塩と水を混ぜこねて伸ばした生地に、小豆の塩あん、かぼちゃあん、さつまいもあんや、きんぴらごぼう、ひじきの煮物、青菜の漬物などを包んで菜種油やごま油でこんがり焼いたお焼きは香ばしく、粉のほんのり甘い味と中身の塩気が混じってかめばかむほど味がでます。主食にもおやつにもなる一品です。

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3.野菜料理

ビタミンなどミネラルの給源となり、繊維質を含み、血液の酸化を防ぎ、造血作用のある野菜は、副食として欠かせません。食物の中では、陰性なので季節や体質に合わせて、その陰性さを生かしたり、熱を加えて陽性化していただきます。


ねぎみそ

ねぎみそ
ねぎを、ねぎのひげ根、白い部分、青い部分と、陰陽の特徴の違う部分ごとに切り、ごま油で、火というねぎより陽性なエネルギーと反発し合い火が通りにくい、ねぎの部分の中で一番陽性なひげ根から先に炒め、 次に一番陰性の強い青い部分を炒め火の陽性なエネルギーを多く加えて、その次に一番中庸に近い白い部分を炒め、というように時間差で調理し中庸に近づけるようバランスをとっていきます。 じっくりとそっと炒めながらねぎのツンとする陰性さを飛ばし、火や味噌という陽性さを加えで中庸に近づけます。
ねぎは動物性タンパク質の消化を助ける効果があるそうなので、異種タンパクが原因と言われている陰性なアレルギー症状のアトピーや花粉症などに効果的といわれています。

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4.海藻料理

ミネラルを豊富に含み、血液の酸化を防ぐ作用があるといわれてる強アルカリ性の海藻は、毎日少しづついただきたい食品のひとつです。冷たい水の中で育つ水中植物である海藻は、比較的中庸な食物です。


ひじきこんにゃく

ひじきこんにゃく
こんにゃくは、ほとんどが水分という陰性さを持ち、その陰性さが陽性の老廃物を引きつけて毒素を体外へ排出する働きがあると言われています。 ひじきは海藻のなかでも陽性で、鉄分、ミネラル、食物繊維を多く含み、陰性のこんにゃくとは相性がとても良く、この二つの働きでゆるんだ腸を 引き締める効果があるそうなので、腸の弱い人、便秘がちの人、痔や脱腸の人に効果的と言われています。

5.おやつ

日本の風土にあったおやつです。自然素材の味を生かし、甘味は、素材そのものの甘さを利用したり、塩で素材の甘味を引き出したり、米あめや、玄米甘酒、果実などの甘味を加えたりします。砂糖、乳製品、卵などを使わないのでアトピーやアレルギーのお子様でも安心してお召し上がりいただけます。


ごまクッキー

ごまクッキー
地粉と塩、炒った自家栽培の黒・白のごまと菜種油、水を混ぜ、生地に丸める、伸ばすという陰陽のエネルギーを加え焼き上げました。噛めば噛むほどに地粉のほんのりと甘い味が感じられ、おやつにも主食にもなる素朴な一品です。 ごまの他にくるみ、レーズンなどもよく合います。甘味を加えたい場合は、米あめや玄米甘酒を使うと、ほんのりとしたやさしい甘味のクッキーになります。


むらさきいものタルト

むらさきいものタルト
自家栽培の紫いもと自家栽培米で作った玄米甘酒を使って作ったタルトです。砂糖、卵、乳製品、ベーキングパウダーなどは一切使いません。 タルトの生地は地粉、塩、菜種油、水を混ぜて焼きます。そこに玄米甘酒で甘味をつけた紫いものクリームをたっぷりのせて焼き上げます。素材の甘味を生かした、体にやさしく、栄養豊富なナチュラルスィーツです。


むらさきいものマーブルケーキ

むらさきいものマーブルケーキ
地粉、有機きなこ、玄米コーヒー、海塩、自家栽培自然薯パウダー、豆乳、自家栽培米を使ったもち玄米あめと赤米の甘酒、菜種油、自家栽培むらさきいも、自分で採取してむいたかぼちゃの種などのありあわせの物で作った、3色マーブルケーキ。 ケーキの生地を作るときに自然薯か、自然薯パウダーを泡立てて使うと、生地がしっとりもっちりふんわりします。表面に米あめを塗って焼いて、キャラメル風に。

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